魚は何色が好きなのか|食欲をそそるルアーの色とは?

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ルアーは魚を釣るための道具ではありますが、釣具店でルアーを選ぶのは人間で、ルアーにとっての最初のターゲットと言えます。

ルアーには定番カラーがあり、中でもチャートやレッドヘッド、キャンディ、パールホワイトなど、赤や黄、白系のカラーリングのものが目立ちます。

実際にそれらの色はよく売れるのでしょう。Amazonや楽天でのルアーの品ぞろえを見ても、それらは圧倒的に販売数が多いです。少なくとも、人間を「釣る」ために効果的なカラーリングとは言えます。

それだけでなく、実際にそれらの色のルアーは不思議とよく釣れます。自然界には赤や黄色の魚は、熱帯でもなければ存在しないのに、なぜなのか。

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人間の「食欲色」は魚にも当てはまるのか

それを読み解くには、それぞれの色が持つ力に着目する必要がありそうです。

赤や黄は人間にとっての「食欲色」であり、直感的に「おいしそう」と思わせる色とされています。

人気のファストフード店やスーパーマーケットの看板や値札などを見ると、赤や黄色、オレンジ色のものが多いことに気付くと思います。

赤は血や肉の色、黄色やオレンジ色は熟した果実の色であり、それらを食べ物とする人間に一目で「食べ物だ」と訴えかける色なのです。

また、ピンクは母親のお腹の中にいたときに全身を包んでいた色であり、誰もが安心感を感じるとされます。

私たちが店頭でルアーを選ぶとき、こうした潜在意識からくる色への直感が働いていることは間違いないでしょう。

では、それは釣果を上げるためには効果的な選択なのでしょうか。魚たちの色の好みは、もしかしたら別なところにあるかもしれません。

人間と同じように、潜在意識に「食べ物だ」と訴えかける色があるのだとすれば、それはどんな色でしょうか。

魚にとっての「食欲色」とは?

魚たちを取り巻く環境にある「食べ物」の色を考えてみましょう。

まず、フィッシュイーターが常食にしているであろう小魚の腹の色、銀色と白でしょう。また、底生性のハゼやエビなどのベージュや薄茶色。傷口やエラの色である赤も外せません。ミミズやユスリカの幼虫(アカムシ)は黒みの赤です。

そして、水面に落ちた虫やカエルの黄緑、茶色。魚の卵の色、黄色、オレンジ色。

すぐに思いつくのはこのあたりですね。

共通点は多い

こうして整理してみると、「赤」「黄」「オレンジ」は人間も魚も共通して「食べ物」と認識する色なのではないかと推測できます。

ヒトも魚も脊椎動物。血液にヘモグロビンが含まれていることは共通しているので、これは感覚的にも納得できるのではないでしょうか。

また、魚は黄色やオレンジ色の卵を産むものが多く、生まれたときに包まれていた色、エサとして食べる色ということで、魚が好むであろうと思われます。

以上のことから、赤、黄色、オレンジについては、ヒトも魚も「食欲色」と言えそうです。

魚固有の「食欲色」とは

魚に特有の食べ物の色も数多くあります。

白は、ほとんどの魚が持っている色で、見慣れている色でしょう。それにメタリックな鱗のきらめきという要素が加わります。

仲間と思うかエサと思うかは別として、反射的に魚が反応する色であることは間違いないと思います。

ベージュや茶色などのブラウン系の色も、エサとして見慣れた色です。底生性の小魚やエビは、水底の土や岩への保護色となるよう、茶系の色彩を持っているものが多いからです。

また、稚魚やモエビ、魚卵などは無色透明であり、この「透明」という要素も魚にとってはエサとしての認識が強そうです。

定番カラーは、やはりそれだけの理由があった

まとめると、場所や天気、水質などに関わりなく、普遍的に魚に好まれる色は、「赤」「黄」「オレンジ」「白」「ベージュ」で、それに「金属光沢」「透明」という要素を加えたものということになります。

見事に、市販ルアーの定番カラーと一致しますね…。

単純に人間の好みだけで作られているというわけではなく、定番は定番になるだけの理由があるということが改めてわかります。

個人的には赤金のカラーが好きで、実際に釣果も上がっているのですが、「食欲色」というファクターが大きくかかわっているということを思うと今後も自信を持って使えそうです。

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