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夏のバス釣り攻略法|時間やポイント・ルアーを選んで爆釣しよう!
夏のバス釣りは、「産卵後(アフタースポーン)」「夏バテ」「雨」など、時期によってさまざまな要素がからまりあう変化の多い釣りです。
バスの活性が高いことが多いため釣りやすい反面、状況に合わせて臨機応変に釣り方を変えていく必要もあるため、人によって釣果に大きく差が出る季節といえるでしょう。
個人的には、夏に自己最高記録の56センチのバスを釣り上げたため、非常に思い入れが深い季節です。他にも40センチ代のバスを何本も夏に上げており、経験上デカバスが釣りやすい季節だと思っています。
今回は、夏のバス釣り攻略法について掘り下げて解説します。
ビッグフィッシュを狙いやすい季節を逃さないよう、バスの行動パターンや実績ルアーを押さえておきましょう。
夏バスの行動パターン
この章では夏のバスがどのような行動パターンをとるのかについて解説します。夏は、アーリーサマーからレイトサマーにかけて、バスの行動パターンが大きく変わります。それぞれ狙い方も異なってくるので注意しましょう。
アーリーサマー(6月〜7月前半)
アーリーサマー(初夏)は、6月から7月前半の梅雨明けの時期までを指します。
梅雨明けは地域によって差がありますが、本州ではだいたい7月20日くらいになります。
この時期の水温は平均してだいたい20度くらいになります。気温は真夏並みに高くなってきますが、雨降りも多いため水温はそれほど上がりません。バスにとっての適水温(23℃くらい)に近いため、活性は非常に高くなります。
アーリーサマーの特徴は、アフタースポーン(産卵後)のドカ食いバスがいること。適水温と重なり、活性の高さは他の季節の比ではありません。とにかくよくエサを追うため、ルアーへの反応も良い季節です。
全体的に釣りやすいアーリーサマーは、デカバスを釣るのにも向いている季節といえるでしょう。
ミッドサマー(7月後半〜8月中旬)
ミッドサマーは梅雨明け後、本格的に夏らしくなってくる季節を指します。だいたい海の日前後からがミッドサマーだと覚えておきましょう。この頃の水温は、本州ではだいたい25度〜30度くらいになります。ここまで水温が高くなると、さすがにバスも夏バテしてきます。
バスは23℃ 〜25℃くらいの水温が適水温と言われていますが、ミッドサマーの水温は高すぎるため動きが鈍くなります。
特にここ最近は35℃を超える気温を記録する地域を増えていることから、ミッドサマーの時期はなかなか厳しい釣りになると思います。
レイトサマー(8月中旬以降)
8月中旬から秋にかけての時期をレイトサマーと呼びます。
だんだんと気温も下がり、われわれ釣り人にとっても過ごしやすい時期になってきます。
真夏には物陰に身を潜めていたバスも、レイトサマーでは行動範囲が広がり、ルアーへの反応も良くなってきます。
秋になるとバスは冬に備えてドカ食いを始めるので、その予兆が見えてくるのもこの時期です。
夏バスの時期ごとの攻略法
アーリーサマーからレイトサマーまでのそれぞれの特徴を押さえた上で、攻略法について見ていきましょう。
アーリーサマーの攻略法
アリーサマーの特徴をまとめると以下の通りです。
- 梅雨の時期(6月7日頃〜7月20日頃)
- 平均水温は20度前後でバスが最も動きやすい
- アフタースポーンのバスがいるためエサをよく追う
です。
バスが活発に動き回るため、この時期は幅広くフィールドを探る釣りが基本になります。スピナーベイトやバイブレーションなどの巻物を中心に、広く探れるルアーを用意しておきましょう。
あまり一箇所のポイントにこだわり過ぎず、その時にバスがいるポイントを探してラン&ガンするのが基本スタイルです。巻きのスピードも早めに、手返しよく広範囲を探っていきましょう。バスの活性が高いので、ルアーの早い動きにもしっかり着いてきます。
この時期のバス釣り攻略法については以下の記事で詳しく書いているので参考にしてください。
ミッドサマーの攻略法
ミッドサマーの特徴をおさらいすると以下になります。
- 梅雨明け後の夏が本格化してくる時期
- 水温が25℃〜30℃と高め
- バスが夏バテしており動きが鈍くなる
ミッドサマーの釣りは、巻きの釣りだったアーリーサマーとは異なり、点の釣りが中心になります。
ミッドサマーは急激に水温が上昇するため、広範囲に散らばっていたバスが一箇所の水温が低い場所に身を潜めます。水の流れがあるポイントや深場、ウィードエリアや浮きゴミの下などの日陰になる場所がバスの隠ればになります。
水温が低くくなりやすい場所を見つけるということが、ミッドサマーのバス釣り攻略の第一歩です。
例えば私のよく行くフィールドには木がオーバーハングしているポイントが多いので、こうした場所を重点的に狙います。ノーシンカーワームをスキッピングさせて、できるだけ奥の陰の濃いポイントまで送り込み、ゆっくり沈めてやると食ってきます。
この釣り方であれば、夏バテしたバスでも数釣りすることができますよ。バスが一箇所に集中しているので、ポイントさえ見つければ爆釣できるというわけです。
レイトサマーの攻略法
レイトサマーの特徴は次の3つです。
- 水温が下がりバスの行動範囲が広がる
- ルアーへの反応も良くなる
- 秋近くになると冬に備えたドカ食いの予兆が見える
真夏に点の釣りだったものが、だんだんと巻物中心の釣りに戻っていきます。
アーリーサマーに使っていたようなスピナーベイトやバイブレーションなどの活躍機会が増えてくるので、タックルボックスに忘れず入れておくようにしましょう。
とはいえ、日中はまだまだ残暑が続くため、気温が高い日にはミッドサマーのような点の釣りに切り替えます。季節の移り変わり具合とその時の状況をよく観察し、攻め方を組み立てていきましょう。
夏バスの時間帯別攻略法
この章では、夏のバスの時間帯別の釣り方について解説します。
安定の朝マズメ夕マズメ
朝マズメ夕マズメはどんな季節においても鉄板ですが、夏には特に有利な時間帯です。昼間に暑さを避けて隠れている分、まだ水温が低い朝や夕方はバスが活発に動き回ります。
特に気温の高いミッドサマーは、できることならマズメを狙って釣りに行くのが結果を出すコツになります。
夏場でも朝や夕方は、バスは浅場で積極的にエサを追うため、トップウォーターやシャローを泳ぐルアーで攻めましょう。バスの食事時ですので、ペンシルベイトやミノーなどベイトフィッシュに近いシルエットのルアーが効きます。
夏の夜はトップウォーター
真夏のバス釣りでは夜釣りも有効です。
夜は魚の活性が上がり、暗いためルアーを見切られにくいなどのメリットがあります。夏場の夜はそれに加えて水温が適度に下がるため、昼間よりもバス釣りには好条件になります。
夏の夜の基本はトップウォーターの釣りになります。真夏の日没後、バスは一斉にエサを求めて泳ぎ回り始めます。夜でも湖や川のあちこちバチャバチャとバスがボイルするのが見られるはずです。
こんな時には水面を意識しているので、ポッパーやペンシルベイトなどのトップウォーター系ルアーが大活躍してくれます。
辺りが真っ暗になるとバスは普段よりも音に敏感になり、水面で音を立てる物への反応が良くなります。特に活性が高いと感じる時には、バズベイトも効果的ですよ。
夜釣りの攻め方については別の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
デカバス狙いなら日中
経験上、意外にもデカバスは真夏の日中に出ることが多いんです。
下の写真は私が真夏の昼間に釣った40センチオーバーのバスです。
このバスだけではないんですが、真夏の13時とか14時とか「なんでこんな時間に釣れるの?」と思う時間帯にも、サイズの大きい個体がルアーを追ってきます。
朝マズメにエサを食い損ねたバスが日中に一気にエサを追うということもあるそうです。
デカバスは小さいバスよりも水温の変化に強いので、小さいバスが活動できない昼間を選んで食事をするのかもしれませんね。
また、潮の関係でバスの活性が低かった日の翌日などは、昼間でもエサを追うのではないかと思っています。前の日にエサを食べられなかった分を、翌日に取り返そうというわけですね。ですので、例えば若潮などのように潮の動き始めには昼間でもルアーへの反応が良いかもしれません。
潮の動きとバスの活性については、以下の記事も参考にされてください。
条件さえ整えば、夏の真昼でもバスを釣ることは可能です。特に大きなバス狙いの方は、昼間にもチャレンジしてみることをおすすめします。
夏のバス釣りでの注意点
この章では夏のバス釣りで注意すべきことについて紹介します。夏は日差しや虫など、人間にとって大敵となる要素がたくさんあります。危険を避けて快適に釣りをするために押さえておきましょう。
熱中症・日焼け対策
夏は炎天下の釣りとなることも多いので、熱中症や日焼けには十分注意しましょう。
こまめに水分補給し、日焼け止めクリームを塗ることをおすすめします。
熱中症や日焼け防止のために私が活用しているアイテムを紹介します。
帽子
夏のバス釣りに帽子は必須アイテムです。私は、レインハットのような紐がついているタイプを好んで使っていますよ。
少し頭が蒸れた時とか、紐がついているおかげで、首にかけることができるのでおすすめですよ。
サングラス
偏光サングラスも夏のバス釣りには必須です。
日差しを防ぐだけでなく、水中が驚くほどよく見えるようになるので、バスの居場所や水中のポイント探しにも役立ちます。
特に釣り具メーカーが出している偏光サングラスは水中をクリアに見ることができるのでおすすめです。
フェイスカバー
日焼けを舐めてはいけません。長いこと同じ場所に日差しが当たると、火傷のような水膨れができてしまい、翌日から苦しむことになります。
日中の釣りでは、ぜひフェイスカバーやアームカバーなどの着用を強くおすすめします。
危険生物
夏はさまざまな生き物が活発に動き回ります。
フィールドによっては、危険な生き物に遭遇することもあるでしょう。スズメバチやマムシなど、毒のある生き物は、結構どこにでもいます。
地域によってはクマやイノシシなどの大型の野生動物に出くわすこともあるかもしれません。
むやみに茂みに入らない、熊よけの鈴をつけるなど、自衛手段を用意しておくようにしましょう。
まとめ
今回は夏のバス釣り攻略法ついて紹介してきました。
夏は環境の変化が激しいので、天気や水温、バスの活性などを細かく観察し、その時にあった釣り方で攻略する必要があります。
私の一番のおすすめは、アーリーサマーです。一年のうちで最もバスが釣りやすい時期ですので、ここでたくさんのバスを釣って、テクニックを磨くと良いでしょう。
それでは今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 夏のバス釣り攻略法を一挙公開!初心者でもでかバスを釣る方法とは? […]
まさぽんさん、こんばんは。前回もアドバイスありがとうございました。
以前ご相談した新しいタックルについてなのですが、WS1651やスコーピオン1631は極端な先調子が気になったので、政府から支給されたお金を使ってレギュラーファーストテーパーのポイズンアドレナ166ML-2を購入しました。
これに処分特価で売られていたハイギアの旧式メタニウムを乗せ、ナイロン12lbを巻いて小型ポッパーで遊んでみたところ、非常に使いやすくてビックリしました(ちなみに、書籍でメガバスの伊東社長がPOPX用に推奨していたセッティングだったりします)。
操作性は優れていても、飛距離やキャスト精度はWS2651と比べてどうかというところはありますが、しばらくこれを使い込んでみようと思います。
また、先々週末のルアー釣り未経験の友人との初場所ため池釣行は、友人に1尾釣って貰うことができました。
朝マヅメにベイトを追い込みやすそうな池の角に立ち、ディスタイルのレゼルブで友人にキャスティングとただ巻きの練習をしてもらっていたところ、開始30分くらいで16cmの小バスが元気よく水面を割ってバイトしてくれたのです。
その後はルアーローテーションをして貰いながら池を一周したのですが、次第に人が多くなってバスが付きそうなストラクチャー周りに入り直すことができず、朝の1尾で終わってしまいました。
それでも、友人が喜んでくれたので、私も嬉しい釣行となりました。
まさぽんさんもアドバイスをくださり、ありがとうございました。
なお、私は友人のためにテキサスリグで沈み物調査とポッパーによる活性UP(?)、ついでに釣り場のゴミ拾い活動に徹したのですが、自分自身にはバイトがありませんでした。
私は緊急事態宣言明けから毎週末釣行して未だノーフィッシュなので、いい加減切実に初バスを釣りたいです……。
さて、またまた前置きが長くなりましたが、今回はこれからの季節である真夏に関した質問です。
(1) 真夏のメタルバイブ
真夏の日中、日差しが強くなって水温が上がり、バスが深場に落ちたと予測されるとき、深場の底付近をテキサスリグやラバージグでじっくり誘うのではなく、敢えて冬の主力ルアーとされるメタルバイブで探ってリアクションバイトを狙うという方法はアリでしょうか。
(2) バスをライトショアジギングで狙うときのエリア選びにアドバイスをください。
他のオカッパリアングラーが攻められないエリアにいるスレていないバスを攻略するため、郷里のダム湖でシーバスロッドに細いPEライン、20g以下のメタルジグを使って遠投し、ライトショアジギングの要領で釣りをしようと思います。
しかし、単に沖にキャストするだけではなかなか結果も見込めないと思うので、まさぽんさんの知見から狙い目になりそうなスポットを教えてください。
沖のカケアガリや、遠浅で沖でもフィーディングが行われそうなエリア、バックウォーターからダムサイトまでの大きな水脈筋(ボディーウォーターというのでしょうか)の流れる場所あたりでしょうか。
(3) まさぽんさんは周りの釣り人を見ながらルアー選びをすることはありますか?
私は周りが釣れているときは釣り方を真似してみて、私は周りが釣れていなさそうなときは彼らと違うアプローチ(場所/ルアー/棚/アクション等)を試みるようにしているのですが、まさぽんさんは他の釣り人を観察して釣りをすることはありますか?
今回も宜しくお願いします!
ふくちょーさんこんばんは(^ ^) 最近忙しくコメントの返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
ダムよりもため池の方が初バスのゲットには近づきそうですね。私だったら、とにかくなんでも良いからバスを釣りたい時は、4インチヤマセンコーですね。
これで何度も救われましたからね(^ ^)
小バスでも良いのであれば間違いなくおすすめです。投げて、沈めて、スローに巻くだけですからね。多少退屈な釣りにはなりますが、なんでも良いから釣りたい時はこの釣りが一番おすすめです。
今回も質問に回答していきますね。
(1)この釣り方で釣れなくは無いと思います。ただ、底の方にいるバスは暑さで夏バテしている可能性が高いので動きが鈍いことが多いと感じます。
底の方って基本的に水深がかなり低いです。つまり、暑さでバテているバスが涼んでいる状態な訳です。
人間がクーラーの効いた部屋でじーっとしていたいようなものです。そこに早い動きで動かしてあげても食わないことが多いと思います。
なので基本はジグやテキサスでスローにじっくりと攻めます。
私がもしメタルバイブを使うのであれば、朝まずめや夕まずめですね。日中はほとんど魚が動かないので(流れのある場所やシェードでじーっとしている)バスの活性が上がるまずめのタイミングで使うと効果があると思いますよ!
(2)私だったら、ロングキャストしてかけ上がりを丁寧に攻めると思います。これはルアーで攻める時もワームで攻める時も変わらずかけ上がりは絶対に抑えておきたいポイントですね。
メタルジグということなので、底を丁寧に探っていきながら、かけ上がりの岩や障害物に付いているバスを狙っていく釣りがメインになると思いますよ!
(3)ありますね。もし、たくさん釣っている方がいれば、挨拶をして聞いてみますよ。どんなルアーが良いのかとか、どんな釣り方で釣れてますか?とかもっというと、『この場所ってバスは本当に居ますか?』とか『何センチくらいのバスが釣れますか?』とか聞いていますね。
すると、いろんなことを教えてもらえることがあるので、どんどん取り入れると良いと思いますね。ただし観察までするかと言われるとそこまではしませんね。通りすがったときに少し聞いてみるくらいでしょうか。
今回は以上になります。